あいさつをしても返事をしない、人前で「そんなことも分からないの?」と見下すような言い方をする、会議で誰かが話している最中にスマートフォンを操作する。一つひとつはハラスメントとまではいえず、「忙しかったのだろう」と見過ごされがちな言動です。しかし、こうした小さな無礼が繰り返されると、相手の尊厳や仕事への意欲を少しずつ削り、心身の健康や仕事の成果にも影響を及ぼします。
この名前のつけにくい行為は、学術的には「インシビリティ(incivility=礼節の欠如)」と呼ばれ、「相手を傷つける意図が曖昧で、低強度の、相互尊重という職場規範に反する逸脱行動」と定義されています(Andersson & Pearson, 1999)。本資料では、インシビリティがハラスメントより見えにくく表面化しづらい理由や、当事者だけでなく周囲の従業員や組織施策の効果にまで及ぶ影響を、学術研究をもとに整理しています。
さらに、インシビリティが起き、放置されてしまう組織的な背景を読み解いたうえで、予防・検知・対応の3段階で職場の礼節を設計する具体的な方法を紹介しています。ハラスメント対策だけでは拾いきれない職場の違和感に向き合いたい人事・組織開発の担当者や、チームの関係性を整えたいマネージャーにおすすめの資料です。







