自分のモチベーションの変化を知り、活用するための新機能について

 
 

「変化こそ人生の唯一の定石である」という格言がありますが、この2年間で起きたパンデミックは、この真理をしっかりと証明しています。しかし変化しているのは世界や私たちの置かれている状況だけではありません。

私たちの調査によれば、仕事や私生活の大きな変化に応じて、モチベーションプロフィールは変化していくことが分かっています。そこで今回、新機能として「モチベーションアセスメントの再受験」機能を追加することにしました。

Attunedを利用したことがある方なら、モチベーション・アセスメントがモチベーションの分析、そして向上の鍵を握っていることをご存知でしょう。
10分間55問のアンケートにより、AIと心理学に基づいたプラットフォームがその人にとって最も重要な「内発的動機」を分析し、その人だけの「モチベーターレポート」として作成します。このレポートを活用することで、コミュニケーションの改善や従業員体験(Employee Experience)の最適化、そして仕事をより有意義にするための打ち手を知ることができるのです。


今回追加された再受験機能を活用し、以前の結果と比較することで、モチベーションのニーズとその優先順位が時間とともにどう変化したかを知ることが出来るのです。

役割の変化がモチベーターに与える影響

モチベーションはアセスメントを受けるたびに変わっていくのでしょうか?結論からいえば、変わる人と変わらない人がいます。例えば職場で昇進などの役割の変化があったり、結婚や出産など人生を変えるような節目を迎えたりした人は、そのモチベーションの構成が大きく変化することがあります。
家族を持ったことで、安定や経済的なニーズが高まることはよくある例です。私の場合、特にカスタマーサクセスマネージャーという、全く未知の分野を担当することになったときはその傾向が顕著でした。
転職前の私のモチベーションは、「ステータス」「利他性」 「ファイナンス」が上位を占めていました(レポート1)が、今の仕事を始めてから、私のプロファイルは変化し、「フィードバック」が唯一の必須のモチベーターになりました(レポート2)。これは新天地で新たなポジションを務めるにあたって、より多くのフィードバックやサポートが必要になったからです。キャリアアップ(ステータス)と人助け(利他性)は、重要ではありましたが、主要な動機ではありませんでした。

レポート1

レポート2

レポート3

レポート4

そしてその1年後、私のモチベーターのトップ3は、ステータスとファイナンス、そして利他性に戻り(レポート3)、フィードバックは4位(今は単に「あったらいいな」程度)になりました。十分なフィードバックを受けて仕事に自信が持てるようになったので、フィードバックの必要性は減り、以前の上位のモチベーターは元の優先順位に戻りました。
それから1年が経ち、12月に再度受験した際には(レポート4)では、再び「フィードバック」がトップモチベーターに返り咲きました。その間に出産し、産休に入ったことが理由だと思います。復帰直後は新しい上司と新しいチームを得て、学び直さなければならないことで溢れていました。

自己認識から世界のトレンドの把握まで

モチベーション・アセスメントを再受験することで、自分やチームの中で変化する優先順位を可視化できるだけでなく、自己認識を深め、時系列順に振り返ることができるようになるのです。また管理職が最新のレポートをもとにチームとコミュニケーションをとり、モチベーションの向上に役立てることができるのはもちろんのこと、より広い範囲では、会社、都市、国、世界における変化を長期的に追跡・測定できる可能性もあります。このデータを活用すれば、個人や企業はより良い変化を遂げることができるようになるかもしれません。


私自身、再受験によって自分自身、そしてモチベーションの必要性をより深く理解することができましたし、新たに何を重視すべきかの明確な方向性が得たことで仕事をこれまで以上に楽しく有意義なものにすることができました。マネージャーも私の内発的動機の変化を理解し、それに応じてマネジメントやコミュニケーションのスタイルを調整してくれました。

新しいデータが開く可能性

世界的規模のパンデミックはもれなく私たちみんなに訪れ、そして今もなお続いている、人生を変えてしまうような出来事です。

Attuned独自のデータセットを用いることで、そんなコロナ禍での社員の内発的動機の変化など多くの興味深い傾向を明らかにすることが出来ましたが、今回の再受験機能により、さらに多くのデータを入手できるようになり、リサーチの可能性やインサイトがさらに広がりました。

新しく得たインサイトを用いれば、以下のような質問に答えることができるようになります。

  • あるモチベーションに満足すれば、そのモチベーションへのニーズは下がるのか?

  • あるモチベーションはどの程度固定的、もしくは永続的で、それ以外のモチベーションは状況に依存するのか? 例えば新入社員や新卒社員はフィードバックが上位に来る傾向があります。しかしこれはこの層に固有のものなのでしょうか。それとも私の場合と同じように、必要な時期だけのサポートや安心感を求める気持ちがあるからなのでしょうか。

最終的にこれらの質問に答えることができれば、職場体験を向上させるためのアクションをより多く提案できるようになり、マネージャーは同時に社員やチームについてより深い洞察を得ることができるようになるのです

再受験を最大限に活用するための質問リスト

モチベーション・アセスメントの再受験を最大限に活用するために、Attunedの心理学者チームはいくつかの質問をまとめたリストを作成しました。ぜひ、アセスメントと一緒にご活用ください。

  • 前回アセスメントを受けたとき、どのような洞察を得ましたか?

  • 最新のモチベーションアセスメントで驚いた部分はありましたか?もしあったなら、それはなぜでしょうか?

  • 前回アセスメントを受けたときから、職場の人間関係はどのように変化しましたか?

  • パンデミックによる変化は、あなたの優先順位や価値観にどのような影響を及ぼしましたか?

  • これらの経験は、最新のアセスメントに反映されていましたか?

  • 前回のアセスメント以降、あなたの仕事や職に対する目標はどのように変化しましたか?

  • 前回のアセスメント以降、あなたの仕事や私生活に何か変化はありましたか?

  • もしあれば、その変化はあなたの仕事に対するモチベーションに影響を与えたと感じますか?

モチベーションアセスメント再受験機能は、現在、既存のお客様に招待制で提供していますが、近い将来すべてのお客様にご提供したいと考えています。

詳しくは、team@attuned.ai までメールでお問い合わせください。

モチベーションアセスメントをまだご利用になったことがない方は、こちらから無料でお試しいただけますので、ぜひお気軽に受験し、同僚や友人5人と結果を比較してみてください。驚くような結果が得られるかもしれません。


Miho Breen

Customer Success Manager

Intrinsic Motivator Report

Miho BreenComment