東日本旅客鉄道株式会社 様
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近年、職場のトレンドとして注目されている「静かな退職」。
一方で、その裏返しともいえる「静かな定着(Quiet Committing)」という新たな概念も浮上しています。
本稿では「静かな退職」と「静かな定着」の違い、意味と背景を整理し、個人と組織双方にとって望ましいエンゲージメント向上策を解説します。
静かな定着とは、「辞めない理由を伝えないが会社に対して高い愛着を持ち、自発的な定着行動をしている層」を指します。
リクルートワークス研究所が2025年6月23日に発表した「辞めない理由」に関する研究プロジェクトによると、若手における「Quiet Committing(静かな定着)」層かつコミットメント率の高い人材は全体の 35%を占めています。
その会社で働き続ける理由を言語化して伝えてはいないものの、強い愛着を心に秘めている状況にある人材が一定数存在するということです。
このように、「静かな定着層」は量的にも質的にも組織の中核を担う存在であるものの、目立たず埋もれがちです。
適切に支援すれば "伸びしろ" の最も大きな層であるため、いかにして彼らと向き合うかが企業成長、企業人材の定着率の鍵となっています。

「静かな退職(Quiet Quitting)」とは、退職するわけではないものの、「仕事は最低限だけこなす」「ハッスル文化に距離を置く働き方」を指します。
キャリアアップのために仕事に没頭するのではなく、最低限の仕事をこなす働き方です。
リクルートワークス研究所よると、Latent Quiet Quitting(静かな退職潜在層)46%であるとされています。
より詳しく「静かな退職」を知りたい方はこちらもおすすめです。
静かな退職(クワイエット・クィッティング)とは?防ぐための4ステップ

若手層において静かな定着は約35%を占めています。
彼らは言葉にしないものの、会社にコミットしている層です。管理者次第ではより積極的・自発的に業務に取り組む人材になる可能性が高いと言えます。
静かな定着層はライフキャリアの充実度や生活満足度も比較的高く、組織にとって大きな活力源となりえます。
現状「静かな定着」に分類される人材も、環境次第では「静かな退職」へと繋がってしまうリスクがあります。
現に、静かな退職潜在層(Latent Quiet Quitting)は46%と高い比率です。
「静かな定着」に適切な待遇や改善措置を取らないまま放置をすると、静かな定着層も徐々に転じる可能性があります。
具体的な転化の原因としては
「辞めない理由」が言語化されないまま → 自分でも何がモチベーションなのかを見失いやすくなる
承認不足 → 自分の貢献が正当に評価されていないと感じると、愛着が徐々に薄れる
成長機会の欠如 → 能力や意欲があっても挑戦機会が与えられないことで「停滞感」が募る
組織との価値観のズレ → 本人の内的動機と組織の方針がかけ離れると、心理的安全性が損なわれる
こうした小さな不満やズレが挙げられます。これらが積み重なることで、「静かな定着層」が次第に「静かな退職層」へと傾いてしまうリスクが高まります。
〈参考文献〉
リクルートワークス研究所+2r-lights.seesaa.net+2
ただ「辞めさせない」のではなく、「なぜ辞めないのか」を対話の中で見つけ、言語化のサポートをすることが定着を人的資本化する鍵です。
静かな退職や潜在的離職を防ぐためには、Hope(意志と道筋)、Efficacy(自己効力感)、Resilience(回復力)、Optimism(柔軟な楽観)といった心理的資本を育む仕組みが重要です。
また、適切なフィードバック、成長機会、承認や尊重、目標の共有、公正な待遇など、エンゲージメント向上の基本を地道に積み上げる必要があります。

Attunedは心理学に基づいた11の価値観モデルを用いて、従業員一人ひとりが大切にする動機を数値化します。
例えば「社交性」「安全」「自律」「競争性」など、「静かな定着層」の本人が自覚していない"辞めない理由"を発見し、対話のきっかけとして活用できます。
👉 参考:Attuned創業者が「なぜプロダクトをつくったか」を語る背景記事
可視化されたモチベーションデータを基に、1on1やキャリア面談で「あなたが辞めずに頑張っている背景は何か」を自然に話し合える。
これにより「静かな定着」を "語れる定着" へと育てることができます。

Attunedは従業員ごとのモチベーションを可視化します。
それぞれの従業員に合ったキャリアロードマップを描くことで、希望(Hope)を強化します。
モチベーションや価値観に合ったタスクや役割を任せることで、「自分はこの組織で活躍できる」という感覚を強化することができます。
フィードバックの言葉選びや個人に合わせた対応方法もAIがサポートするため、管理者も従業員の個人差に勘案に対応ができます。
👉 参考:AI x モチベーション:「AI TalkCoach」でマネジメントに実行力を!
「自分の価値観が組織で認められている」という感覚を持てることで、挑戦への前向きさや失敗からの学びを楽観的に捉えやすくなります。
会社や上司が従業員の価値観を自己判断ではなく根拠に基づいて知ることができるため、効果的な相互認識が期待できます。
さらに、これは組織全体の心理的安全性向上にもつながります。
つまり、Attunedは
施策を一律でなく個別化し、静かな定着層を"組織の力"に変える
という点で、他のツールでは難しい支援を提供できます。

静かな定着(Quiet Committing)は、組織にとって見落とせない「量」と「質」を兼ね備えた層です。
「語られること」の少ないこの層に目を向け、「なぜ辞めないのか」をともに言葉にし、心理的資本とエンゲージメントを育む施策を丁寧に積み重ねることこそが、未来の組織を強くする第一歩と言えるでしょう。

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