
FEW JP 様
時間に追われるチームメンバーへ、モチベーション可視化で相互理解を促進
組織心理学に基づいて開発されたモチベーター・アセスメントとエンゲージメントのサーベイを用いて、個人や組織、チームのモチベーターを可視化・改善するAttuned が3分でわかる資料です。
ダウンロードはこちら皆さんは「人的資本」という言葉を聞いたことがありますか?人材版 伊藤レポートでは、企業の競争優位性の源泉としても語られており、「人的資本経営」の重要性が指摘されています。「よく知ってるよ」と思われる方もいるかもしれませんが、「人的資本」を理解する上で、定義だけを理解し納得して満足してしまうのは、もったいないかもしれません。
そんな「人的資本」について、背景からさらに深掘り、経済学的な観点で「人的資本」を解釈した「人的資本の論理」(著:一橋ビジネススクール教授 小野浩)をAttuned インターン 河本が要約し、解説します。
「人的資本の論理」はDIAMOND onlineが送る、経済学者や経営学者、エコノミスト107人が選んだ「ベスト経済書・ビジネス書大賞2024」において第2位を獲得しており、今ぜひ読みたい一冊です!
目次1. 人的資本には種類がある?ベッカー流の人的資本理論2. なぜ人的資本投資をするべきなのか?人的資本と賃金は相関する 3. 人的資本は陳腐化する?スキルは一度つけても永遠ではない 4. リスキリングが人的資本投資になる!Attuned モチベーションアセスメントでリスキリングを促進 |
本書では、著者の師であり、人的資本の発展に貢献し、1992年にノーベル経済学賞を受賞したゲイリー・ベッカー流の人的資本理論を体系的に整理しています。
ベッカーによると、人的資本とは、人間の持つ能力、才能、知識、体力のことを指します。
人は生産能力を有する資本であり、投資をすることによって能力は伸び、成長すると考えます。そのため、人は人的資本に投資し、生産能力を高めて収益を上げることができるのです。人的資本に投資をするとは、自身を教育することなどが挙げられます。
そんな人的資本は、労働者ごとに異なる市場において、2種類に分類することができます。
市場性と汎用性が高く、どの企業でも価値を生み出す人的資本であり、資格などのポータブルな能力を指します。
市場原理が強く働き、総じて流動性が高い労働市場である「外部労働市場」において、一般的人的資本は主体とされます。そのため、外部労働市場はジョブ型雇用と相関が強いのです。
企業が行う教育研修などを通して、企業内部で育成することで人材に投資するという人的資本で、市場原理は弱く働き、特定の企業でのリターンを前提としています。
労働市場が組織の内部に存在している「内部労働市場」において、企業特殊的人的資本は主体とされます。日本企業で古くから起用されているメンバーシップ雇用と相関が強く、コア人材は内部で育成されます。
人的資本投資の決定的な要因は、その収益性にあります。投資すればするほどリターンは大きくなるのです。
人的資本の生産性は以下の式で表されます。
y=α+βf(X)+ε
成果=才能+能力×投資+運
人的資本投資の成果は、「一定である才能があり、さらに能力と投資の掛け合わせに運が相まって決まる」のです。例えば、プロ野球選手になることが成果だとしたら、生まれ持った体格が才能であり、野球の技術的テクニックが能力であり、それに時間(投資)を架け、なおタイミングよくスカウトの目に止まることができれば、プロ野球選手になれるということです。
では実際に教育という人的資本投資をすれば、本当に成果が出るのでしょうか?それを説明することができたのが「ミンサー賃金関数」です。
ln w= α+θs+β1x+β2^2 + ε
賃金=(定数)+教育年数+経験年数+(誤差)
教育年数と経験年数は一般的人的資本の指標として含まれ、この二つの説明変数だけで、人的資本と賃金の関係性を表していることが「ミンサー賃金関数」の画期的なところでした。
ただ、経験年数による賃金関数の傾きはプラスですが、経験年数が増加するに連れて傾きは緩やかになり、下降していきます。
人的資本も物的資本と同じように、長い間使わないと陳腐化して、時の経過によって価値を失ってしまいます。
さらに、前章で扱った生産性は線形ではなく、上昇や下降を繰り返します。それは、人的資本の投資と、同時に進行する陳腐化によって説明できるのです。
以下の図において、水が追加される比率が「人的資本の投資に割く時間の比率」であり、タンクの水位は「人的資本のストック」です。そして、水が漏れる比率が「人的資本の陳腐化率」です。つまり、投資しなければ水、すなわち人的資本は減る一方だということなんです。
なお、若い人の方が人的資本に投資するリターンの効率が良いとされ、若い人よりも中高年の方が陳腐化は激しいとされています。ただ時はVUCA時代、スキルの陳腐化が激しくなっており、教育という名の人的資本投資は世代を超えて必要性が語られると考えられます。
投資リターンの大きい若い時代に、教育投資が必要なのは当然のことですが、陳腐化を抑えるためにも、晩年期に向けた新たな教育投資が必要なのではないでしょうか?
それは、「人材版 伊藤レポート」でも必要性が指摘されている「リスキリング」が陳腐化を抑えるために効果的であることを示唆していると考えています。
リスキリングとは、新たに必要とされるスキルを獲得し直す「学び直し」の概念のことです。個人の一般的人的資本への投資だけではなく、社内に不足する専門性を補うことができるため、企業の成長にも繋がります。
リスキリングに取り組む上で、何でも取り組んでみれば良いわけではありません。人にはそれぞれの適性が存在し、チーム特性によって適性が分かれることもあります。従業員が望むものを与えるだけではなく、その従業員が本当にその投資をすることで輝ける職場に行けるかということを考える必要があります。
しかし、従業員の考えは簡単にわかるものではありません。そこでAttunedでは、仕事のモチベーションを定量化し、可視化したツールを提供しています。
隠されたモチベーションをマネジメントすることで、より良いリスキリング環境へと導けるでしょう。
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