東日本旅客鉄道株式会社 様
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AIや新しい技術の浸透、価値観の多様化、働き方の変化。
これらによって企業の人事部門にはかつてない挑戦が訪れています。
McKinsey & Companyが2025年6月に発表した「HR Monitor 2025」では、ヨーロッパと米国の1,900社以上を対象に、人事の課題と可能性を分析しました。そこから浮かび上がったのは、これからの人事が進化するために欠かせない5つの視点です。
本記事では、そのうちの1つである「戦略的人員戦略」をわかりやすく整理し、未来のHR像を一緒に考えていきます。
目次1 はじめに 2 戦略的人員計画 3 対策 4 まとめ |
2025年現在、 HR部門には「従業員の期待」と「企業の提供する体験」とのギャップが広がっています。
たとえば、従業員エクスペリエンスの向上は人事部門の重要な責務と広く認識されていますが、欧州と米国全体で従業員の約36%が現在の会社に満足していません。

また、ほとんどの人事部門は、少数の人事部門にしか大規模に適用されていないジェネレーションAIを含む、利用可能なツールやプラクティスを十分に活用できていないという調査結果も出ています。
ビジネスの期待、従業員のニーズ、そして人事サービス提供の間のギャップを埋めるために認識すべき5つのトレンドをマッキンゼーは以下のように提案します。
戦略的人員計画(Strategic Workforce Planning)
採用戦略の再考
人材育成の統合的アプローチ
従業員体験(Employee Experience)の向上
HRサービス変革(Gen AIとシェアードサービスセンターの活用)
今回は戦略的人員計画の詳細を確認していきましょう。
テクノロジーの進歩とビジネスモデルの急速な変化により、新しいスキルや新興スキルの需要が加速しています。
しかし人材不足が深刻化し、多くの組織では従業員が必要なスキルを欠いている状況です。

マッキンゼーの「HRモニター2025」によると、従業員の32%が現職に必要なスキルをすべて備えていないと回答。国別ではイタリアで39%と最も高く、ポーランドでは25%と最も低い数値でした。
特に将来必要とされるスキルとしては「問題解決能力(35%)」「データ分析とAI(30%)」が挙げられています。
一方で、自動化とAIの進展により既存の一部スキルは時代遅れとなる見込みです。
2030年までにAIはヨーロッパの労働時間の最大27%を自動化し、世界的な熟練労働者不足は8,500万人を超えると予測されています。
この課題に対応するため、人材計画は3つの形態が存在します。
1.運用型人材計画:短期的な人員ニーズに基づき、1年先を予測。
2.戦略的人材計画(SWP):ビジネス戦略やシナリオプランニングに基づき、3〜5年先を予測。
3.スキルベースのSWP:人数や役割ではなく、重要スキルを特定・開発・展開することに重点を置くアプローチ。
現在、多くの企業で一般的なのは短期的な 運用型ワークフォースプランニング ですが、スキルギャップに対応するには 戦略的人員計画(SWP) がより適しています。さらに効果的なのは、人数や役割ではなく、必要なスキルに基づいて短期・長期の人員要件を予測する「スキルベースSWP」 です。
では、現在戦略的人員計画を実践している企業はどの程度存在するのでしょうか。


(出典:マッキンゼーHRモニター調査、2024年12月、対象:フランス、ドイツ、イタリア、ポーランド、スペイン、英国、米国の従業員4,069名、人事担当者1,925名)
ほとんどの地域で運用型人員計画を実施していると回答していますが、3~5年を期間とする戦略的アプローチを採用している企業はごくわずかです。
例えば、米国企業のうちたった12%しか長期的な戦略的人員計画(SWP)に取り組んでいません。
競争力を維持するために、組織はスキルベースかつテクノロジー活用型の戦略的人員計画(SWP) を導入する必要があります。
SWPはスキルを基盤とし、コアHRプロセスに組み込むことで、将来を見据えた統合的な人材戦略を実現できます。
具体的なポイントは次の通りです。
シンプルに維持する:10〜15の職種にわたる20〜30のコアスキルをカバーする、実用的で管理しやすいスキルタクソノミーを設計する。
AI主導で動的に更新する:ビジネスニーズや市場動向、新技術に合わせてスキルプロファイルを継続的にアップデートする。
リアルタイムで人材インサイトを得る:AIを使って従業員スキルを動的に追跡し、スキルギャップや育成ニーズを可視化する。
AI主導のシナリオプランニング:人材シナリオをシミュレーションし、不均衡を予測、自動化されたインサイトを提供することで、労力を削減し導入を容易にする。
将来に必要なスキルを見据えた計画は、企業にとって人材不足リスクを軽減するだけでなく、従業員にとってもキャリア形成を安心して進められる環境につながります。

戦略的人員計画(SWP)は、変化が激しい時代において企業が競争力を保つための必須要素です。
スキルを軸に未来を描き、AIを活用して柔軟に計画を更新していくことは、組織にとっても従業員にとっても大きなメリットをもたらします。
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