「言ったつもり」を卒業!組織を動かす「伝わる」マネジメントへ

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突然ですが、こんな経験はありませんか?

1. 「ちゃんと伝えたはずなのに、どうして行動してくれないんだろう?」と感じたことはありませんか?

2. 自分と相手とで、ものの見方や価値観が違うと感じるのに、自分の考えを押し通していませんか?

3. 1on1のとき、部下の話を聞くよりも、自分が話している時間の方が長くありませんか?

4. あなたのマネジメントは、ただ指示を出すだけで終わっていませんか?

もし一つでも心当たりがあると思ったら、ぜひこの先を読んでみてください。


1. 言葉の受け止め方は人それぞれ:価値観の違いが影響する

職場で、何気なく発した一言が、思わぬほど相手の心に深く突き刺さり、その後の関係性に影を落としてしまった――そんな経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

例えば、部下に「もっと主体的に動いてほしい」と言ったとします。この言葉は、ある人には「期待されているんだ!」というプラスのメッセージとして届く一方で、別の人には「そんなの無理だよ...」とプレッシャーに感じたり、「もう頼りにならないって言われたみたいだ...」と突き放されたように感じさせてしまうこともあります。

このように、「伝え方」と「受け取り方」の間で生じるギャップの背景には、相手が大切にしている価値観や、行動の源となる動機の違いが大きく影響しています。だからこそ、対話においては、相手の立場に立ち、「この言葉はどのように受け止められるだろうか」と想像力を働かせることが、より質の高いコミュニケーションへと繋がる第一歩と言えるでしょう。

Attunedは、まさにこの「一人ひとりの内面に宿る動機や価値観」を科学的に可視化するソリューションを提供しています。メンバーそれぞれに響きやすい言葉、彼らのモチベーションの源泉を理解することで、コミュニケーションにおける認識のズレを最小限に抑え、より建設的で、組織全体のエンゲージメントを高める関係性を築くための一助となることを目指しています。

今一度、皆様のチームにおける日々の声かけを振り返ってみてください。それは、メンバーそれぞれの個性や価値観に、十分に配慮されたものとなっているでしょうか?

Q:「伝えたつもり」という一方通行になっていませんか?

「言ったことは、きちんと伝わっているはずだ」――そう信じたい気持ちは理解できます。しかし、実際には、相手に全く意図が伝わっていなかったり、誤解を生んでいるかもしれません。 


2. 相手の気持ちに寄り添う話し方:双方の「聞く耳」のセットアップ

コミュニケーションにとって最も大切なことは、「聞く耳」のセットアップです。「いくら言っても届かない」が発生するのは、相手があなたの話を聞いていないからです。あなたがいくら熱心に伝えようとしても、相手が話を聞いていなければ伝わるはずはありません。あなたの要求が通らないのは当然のことです。

そこで、「聞く耳」をもってもらうためには、相手の興味関心、やりたいこと、感じていることなどをまず聞き、とにかくなにもなくなるところまで受け取り続け、その上であなたが伝えたいことをストレートに伝える必要があります。

そして、相手の世界を話してもらうためには、まずは自己開示をすることが必要で、その上で相手の価値観や興味関心に合わせた話題を質問することが必要です。

お分かりでしょうか。自己分析、自己開示の後に初めて、相互理解のための対話に移ることができます。

次に、相互理解のコミュニケーションにおいて最も重要なのは、双方が「聞く耳」をセットアップすることです。「いくら熱心に語っても、相手の心に響かない」という状況は、相手があなたの言葉を話を聞く準備ができていない時に起こりがちです。どんなに論理的な説明も、情熱的な訴えも、相手が心ここにあらずであれば、ただの空気に過ぎません。結果として、あなたの意図や要求がスムーズに伝わらず、組織としての成果にも影響が出てしまうのは必然と言えるでしょう。

では、どのようにすれば、私たちは相手に真の意味で「聞く耳」を持ってもらえるのでしょうか?

まずは、相手の興味関心、仕事への意欲、そして日々の感情に、意識的に寄り添うことです。彼らが何を大切にしているのか、どのような目標を持っているのか、そして今、どのような状況で、何を感じているのか。これらを丁寧に理解しようと努めることこそが、「聞く耳」をセットアップするための最も重要なプロセスと言えます。

次に、相手のパーソナリティや内面の世界を深く理解するためには、相手が悪いというところからではなく、自分がコミュニケーションの責任者であるという認識に立つことがまず不可欠です。私たち自身の考えや経験を、率直かつ適切な範囲で話してみることから始めましょう。自己開示は、相手に安心感を与え、「この人は私に心を開いてくれている」という信頼感を得る第一歩となります。

伝える側と受け取る側の解釈のずれや誤解は、個人の価値観、過去の経験、そして職場における信頼関係など、複雑な要因が絡み合って生じます。だからこそ、私たちが発する言葉の背景にある「受け取り方の傾向」を客観的に把握することが、コミュニケーションの精度を高め、組織全体の生産性を向上させるために重要となるのです。

Attunedのモチベーションアセスメントは、社員それぞれの価値観―たとえば「競争性」「社交性」「安全性」など―を心理学に基づき11のモチベーターに分類し、数値で可視化し、AIのサポートで相手にあわせてどう伝えれば響くかを見える化することができます。

組織文化の研究者エドガー・シャインは、「言葉の意味や反応は、文化的文脈と個人の経験に大きく依存する」と指摘しています¹。つまり、効果的なマネジメントとは、「言葉そのもの」より「その話し手と受け手の、聞く耳のセットアップ」に目を向けることなのです。

(脚注1:エドガー・H・シャイン(2017)『組織文化とリーダーシップ(改訂第4版)』英治出版)

 


3. Attunedが導く、個別最適化されたマネジメントの新時代

本稿では、「やる気」に頼る旧来のマネジメントから脱却し、社員一人ひとりの内発的動機と価値観に寄り添い、「伝わる」コミュニケーションを重視する新しいマネジメントのあり方を探ってきました。

「言ったつもり」が「伝わらない」ことで生じる組織内の様々な課題は、社員のモチベーション低下、エンゲージメントの低下、そして最終的には組織全体の生産性低下へと繋がります。特に、多様な価値観を持つ人々が共に働く現代において、一律的なアプローチでは限界があると言わざるを得ません。

そこでご紹介したAttunedは、心理学に基づいた独自のモチベーションアセスメントを通じて、社員の内発的動機を可視化し、データに基づいた個別最適化されたコミュニケーションを支援します。これにより、マネージャーは「何を言うか」だけでなく、「どのように伝えるか」という視点を持つことができ、より効果的な部下育成、信頼関係の構築、そして心理的安全性の高い組織文化の醸成に貢献できるのです。

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「相手に伝わっているか?」という問いかけは、マネジメントにおける最も根源的で重要な問いの一つです。Attunedは、この問いに対する具体的な解決策を提供し、組織と個人の成長を力強く後押しします。

もし、あなたが「伝えたはずなのに部下の行動が変わらない」「チームのモチベーションが上がらない」といった課題を感じているのであれば、ぜひ一度、Attunedが提供する新しいマネジメントの可能性に触れてみてください。


Attunedとは?

Attunedは、心理学に基づいた個人モチベーションの可視化ツールと人材活性化サービスです。やりがい創出、生産性向上、離職防止、心理的安全性の向上、人材育成・マネージャー育成などに効果的なソリューションを提案しています。

さらに詳しくサービスの内容や料金体系をご覧になりたい方はこちらから資料をダウンロードしてください。

Attunedでは2週間の無料トライアルを実施しています。ご興味のある方はこちらからチェックしてください!

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  • The State of Motivation Report 2025

    2025年のモチベーションランキングレポートが完成しました。このレポートは、世界中のAttunedユーザーの皆様のモチベーションの変化を、学術界や産業界のエキスパートの視点を取り入れ、詳細に分析した非常に貴重なデータに基づいています。

  • 心理的安全性を高める"アフターコロナ"の職場づくり

    社員のエンゲージメントを高める、心理的安全性の高い職場とは何かが理解できるホワイトペーパーです。「心理的安全性」と「内発的動機づけ」について詳しく解説します。

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