
東日本旅客鉄道株式会社 様
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ダウンロードはこちら100年に一度の大変革期にある自動車産業。その華々しい進化の裏側で、部門間の見えない壁「サイロ」が従業員の情熱を蝕み、イノベーションを阻んでいるのかもしれません。「開発と生産がいつも対立する...」そんな根深い課題の正体は、実は従業員一人ひとりが持つ「価値観の違い」にあります。この記事では、その構造を解き明かし、データという新たな武器で組織の壁を乗り越える具体的な方法を提案します!
目次1. 変革の裏で深刻化する、自動車産業の「組織内サイロ」という課題 |
自動車業界が「CASE(※1)」や「MaaS(※2)」といった大きな変革の渦中にあることは、論を俟ちません。この非連続的な変化に対応し、新たな価値を創造するためには、これまでにないスピード感と、部門の垣根を越えた迅速かつ円滑な連携が不可欠であることは言うまでもないでしょう。
しかし、現実はどうでしょうか。多くの企業で、この変革を阻む巨大な壁、すなわち「組織のサイロ化」が深刻な問題として立ちはだかっているのではないでしょうか。
※1 「Connected(つながる)」「Autonomous(自動運転)」「Shared & Services(共有化)」「Electric(電動化)」という4つの技術革新の頭文字を取った造語。今後の自動車開発が目指す方向性を示す。
※2 「Mobility as a Service」の略で、直訳すると「サービスとしての移動」。電車やバス、タクシー、シェアサイクルなど、あらゆる交通手段をITでつなぎ、一つのサービスとして利用者に提供する考え方。
自動車開発という壮大なプロジェクトは、開発、設計、実験、生産技術、品質保証、営業といった、高度に専門化された多数の部門の連携によって成り立っています。各部門がそれぞれのミッションを追求すること自体は、決して悪いことではありません。問題は、その専門性が、時として他部門への無理解や対立を生んでしまうことにあります。
典型的な例が、開発部門と生産部門の対立です。
開発部門の論理: 「最高の性能を実現し、顧客を魅了する製品を創りたい」という想いから、最先端の技術や複雑な構造を持つ設計を追求します。彼らにとっての正義は、技術的な理想の実現にあります。
生産部門の論理: 「高品質な製品を、安定して、かつ低コストで量産する」ことが至上命題です。彼らにとっての正義は、揺るぎない生産体制の構築と効率性にあります。
開発部門が「最高の性能」を求めれば、生産部門は「そんな複雑なものは安定して安価に量産できない!」と反発する。結果、「現場を知らない理想論だ」「挑戦から逃げる言い訳だ」といった感情的な不信感が生まれ、本来共有すべき「より良い製品を創り出す」という共通の目的意識さえも薄れてしまうのです。
この見えざる壁は、意思決定を遅らせ、責任の押し付け合いを生み、従業員の無力感やフラストレーションを増大させます。結果として、組織全体の活力が失われ、変革への対応力が削がれていく、まさに組織を蝕む病と言えるでしょう。
では、この根深いサイロの問題をどうすれば解消できるのでしょうか。精神論で「もっと連携しろ!」と叫んでも、事態は好転しません。なぜなら、問題の根源の一つとして、各部門に根差した「価値観の違い」という、目に見えないものが存在しているからです。
私たちAttunedは、この見えざる価値観を客観的なデータとして可視化し、組織の壁を壊すための具体的なアクションへと繋げるソリューションを提供します。
最初のステップは、対立の原因となっている「価値観の違い」を、誰もが納得できる客観的なデータとしてテーブルの上に載せることです。
Attunedのサーベイに回答してもらうだけで、従業員一人ひとりが持つ11の内発的動機(モチベーター)が明らかになります。さらに、そのデータを部門ごとに集計し、比較分析することが可能です。
例えば、ダッシュボード上では、以下のような事実が一目瞭然となります。
開発部門は「創造性」や「革新性」のスコアが突出して高い。
生産部門は「安全性」や「合理性」を最も重視している。
これは、どちらが優れているかという話では全くありません。互いの「当たり前」が、データ上これだけ違うという事実を全員で共有すること。それが、感情的な対立を乗り越え、建設的な対話を始めるための、何よりも重要な「土台」となるのです!
価値観の構造が可視化できたら、次はそのデータを分析し、解決の糸口を探し出します。
ここでのポイントは、単に「違い」だけに着目しないことです。もちろん、部門間でスコアの差が大きいモチベーターは、まさに対立の火種となっている可能性が高いでしょう。しかし、それと同時に「共通点」を探すことが、連携の突破口を発見する上で極めて重要になります。
例えば、分析の結果、開発・生産・品質保証の全部門で「競争性」のモチベーターが共通して高いことが判明したとします。これは「競合他社に打ち勝ち、マーケットで成功を収めたい」という想いが、全部門に共通して存在することを示唆しています。この共通の価値観を刺激するような「打倒、競合A社!」といった全社横断の目標を掲げることで、部門の壁を越えた強固な一体感を醸成できるかもしれません。
そして最も重要なのが、データという「共通言語」を用いて、部門間の建設的な対話を促進することです。
Attunedの分析結果を基に、各部門の代表者が集まるワークショップを実施してみてはいかがでしょうか。そこでは、感情的な非難の応酬は起こりません。あるのは客観的なデータです。
「なるほど、生産部門がこれだけ『安全性』を重視するのは、日々の安定稼働への責任感が強いからなのだな」 「開発部門の『創造性』へのこだわりが、次のヒット商品を生む原動力になっているのかもしれない」
このように、データは、相手の行動原理を論理的に理解し、尊重するきっかけを与えてくれます。私たちのブログでも解説している通り、価値観の違いを認識し、受け入れることは、チームの心理的安全性を高め、より高いパフォーマンスを引き出す上で不可欠なのです。
自動車産業が迎えた大変革期を乗り越えるためには、部門間の壁を壊し、全社の知恵と情熱を結集することが不可欠です。しかし、長年かけて形成されたサイロは、精神論や根性論で壊せるほど簡単なものではありません。
必要なのは、組織の現状を客観的に映し出し、進むべき道を示す羅針盤です。Attunedは、従業員の「価値観」という、これまで見えなかったものをデータとして可視化し、組織を一つの目的地へと導くための建設的な対話を生み出します。
まずは、自社の組織に横たわる「価値観の構造」を知ることから始めてみてはいかがでしょうか。それが、100年に一度の変革をリードする、最強の組織を創るための確かな第一歩となるはずです。
Attunedは、心理学に基づいた個人モチベーションの可視化をベースとしたエンゲージメントサービスです。やりがい創出、生産性向上、離職防止、心理的安全性の向上、人材育成・マネージャー育成などに効果的なソリューションを提案しています。
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