最新の人材育成は「総合アプローチ」!海外トレンドから5分で学ぶ

最新の人材育成は「総合アプローチ」!海外トレンドから5分で学ぶ

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2025年6月にMcKinsey & Companyが発表した「HR Monitor 2025」は、ヨーロッパと米国の1,900社以上を対象に、人事の課題と可能性を分析したレポートです。


今回はそのレポートの中から「人材育成」に関するトピックを抜粋してご紹介します。


目次

1. はじめに

2. 何が課題か

3. 効果的な育成の3ポイント

4.  Attunedで「価値観」を可視化し、育成の効果を最大化する

5. まとめ


1.はじめに

HRレポートでは、採用や育成を含む人材マネジメント全体が複雑化し、事業の期待、従業員の価値観、HRの提供する仕組みの間にギャップが生じやすくなっている点が指摘されています。

従来の単発施策だけでは成果につながりにくい局面に入っている、という問題意識です。

こうした流れの中で従業員育成の重要性は一段と高まっています。
人材とパフォーマンスの両方を重視する組織は、そうでない組織と比べて収益成長率が最大30%高いとされています。育成は組織の成長を支える主要な要素です。

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また、育成を効果的に進めるには、次の3つを統合的に設計・運用する必要があります。

  • パフォーマンス管理:フィードバックや成果管理を通じて強みと改善点を把握し、低パフォーマンスへの対応も含めて支援する

  • 学習・開発(L&D):個人のスキルギャップに合わせたターゲット型のトレーニングを提供する

  • 人材育成(タレント開発):後継者計画などの戦略的育成により、将来の中核人材を計画的に強化する

これらを個別施策として扱うのではなく、「フィードバック × 学習 × 人材育成」を一貫した仕組みとして結びつけることで、現在の不足に対応しつつ、将来の課題にも備えられる育成体系を構築できます。


2.何が課題か

育成の重要性が高まる一方で、現場には大きなギャップがあります。
最も大きな課題は、3つの施策が分断されており育成が「連動した仕組み」になっていないことです。

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(従業員への正式なフィードバックとキャリアミーティングの頻度:EUと英国)

フィードバックのギャップ

調査では、26%の従業員が「過去1年間に一度もフィードバックを受けていない」と回答しています。
フィードバックが不足すると、従業員は自分が伸ばすべき方向性を掴みにくくなり、評価への納得感や成長実感が低下しやすくなります。その結果、パフォーマンス向上や定着にも悪影響が生じます。

研修のギャップ

研修についても、従業員の実感とHR側の認識に差があります。

  • 従業員の自己申告:平均12日/年

  • HR側の報告:平均22日/年

  • 30%の従業員が「2024年に研修ゼロ」(ドイツでは44%)

制度や計画が存在していても、従業員が育成効果を実感できなければ、学習は定着せず、組織の能力向上にもつながりません。

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3.効果的な育成の3ポイント

育成を単発施策から一貫した戦略へ転換するためのポイントは次の3点です。

✅ 1:フィードバックを「定期運用」にする

育成効果を高めるには、年1回の評価面談のみでは不十分です。
年3〜4回の定期的なフィードバックと、マルチレベル評価(上司・同僚・部下を含む複数視点)を組み合わせることで、成長の方向性と行動改善の精度が高まります。

✅ 2:70/20/10で学習を「仕事と接続」する

研修機会を増やすだけでは、スキルは十分に伸びません。
有効とされるのは、70/20/10学習モデルです。

  • 70%:実務での挑戦と経験

  • 20%:コーチング、OJT、メンタリング

  • 10%:研修・座学

学習を「イベント」として切り離すのではなく、日々の仕事の中に組み込む設計が重要です。

✅ 3:タレント開発を縦だけでなく「横方向」に広げる

育成を昇進ルートに限定すると、成長機会は偏ります。
専門職コースやプロジェクト型の抜擢など、横方向のキャリア形成(専門性の深化・領域転換)も含めた選択肢を整えることで、従業員の成長実感と組織の能力蓄積が進みます。

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4. Attunedで「価値観」を可視化し、育成の効果を最大化する

Attunedは、AI TalkCoachやエンゲージメントサーベイを活用することで従業員一人ひとりの見えない「価値観」を可視化するサービスを提供しています。

フィードバックの増加がより効果的な従業員がいる一方で、昇格の機会が多いことを求める従業員もいます。先ほど述べたようなさまざまな方策の効果をより最大化するためには、「誰に何を提案するか」に懸かっています。

個人の価値観を根拠に基づいて分析するサービスを活用することも、「育成」の改善を後押しします。

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5. まとめ

人材育成で成果を出すためには、
「フィードバック」「研修」「人材育成(タレント開発)」を別々に進めるのではなく、一貫した戦略として統合することが不可欠です。

  • フィードバックにより成長の方向性を明確にする

  • 学習によりスキルギャップを埋める

  • タレント開発により将来の戦力を計画的に育成する

この循環を構築できれば、従業員は成長を実感しやすくなり、組織全体のパフォーマンス向上にもつながります。

従業員が効果を実感できる、戦略的な育成を実現しましょう!

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Attunedとは?

Attunedは、心理学に基づいた個人モチベーションの可視化をベースとしたエンゲージメントサービスです。やりがい創出、生産性向上、離職防止、心理的安全性の向上、人材育成・マネージャー育成などに効果的なソリューションを提案しています。

さらに詳しくサービスの内容や料金体系をご覧になりたい方はこちらから資料をダウンロードしてください。

Attunedでは2週間の無料トライアルを実施しています。ご興味のある方はこちらからチェックしてください!

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  • The State of Motivation Report 2025

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